偉大なるBセグ
車幅1695mmの5ナンバーのBセグロードカー(非SUV)のいわゆる「国産コンパクトカー」の現行モデルは、ヤリス、アクア、フィット、ノート、スイフト、MAZDA2の6車種のみとなった。アクア、フィット、ノートは街中でのストップ&ゴーに最適なHEVが主体のモデルなのに対して、ヤリス、スイフト、MAZDA2はMTが用意されていてクルマ好き向けとなっていて、2つの大きな需要に応えて作り分けられている。
AT限定免許が主流になる中で「MTのBセグ」をトヨタ、スズキ、MAZDAが意地で作り続けている。スイフトはGM傘下時代にオペルと組んだスズキが開発し欧州で熱く支持されてきた。ヤリスは欧州COTY、MAZDA2は同設計の先代デミオがWCOTYの大賞を受賞している。低価格なBセグ車が最高の栄誉を受けるには、ほぼほぼ「走り」と「デザイン」で主張するしかないのだから、日本車の中でも最高レベルに尊敬を受けていいモデルだと思う。
何に乗ればいいのか?
「コンパクトカー」という大雑把な分類をされるためか、あまり所有欲を刺激されず、ショッピングモールや宿泊施設などに乗り付けるには、ちょっと格好が付かず不適当なクルマかもしれない。見栄えのする車格が上の中型車は、今ではすっかり北米や中国市場を念頭に開発されたSUVか、国内市場向けミニバンの大きく2種類になってしまった。個人的な意見で恐縮だけど、欧州で高い評価を受ける「走りのBセグ」に対して、日本メーカーの中型車はあまりにも「退屈過ぎる」。
じゃあスポーツカーならどうなのか?GR86やロードスターならば、「イオンモール」や「星のリゾート」にも颯爽と乗り付けられそうな気もする。それでもユーザーの年齢をある程度は考えたいかもしれない(好きなクルマに乗ればいいという意見は尊重します)。とりあえず30歳代の前半くらいまでならば、超高齢社会では若々しい存在なのだから、Bセグだろうがスポーツカーだろうが好きなクルマに乗って人目につく場所に出かけたらいい。