最高の日本メーカーを考える

 

日本車は変わる必要があるのか!?

軽自動車がEV化され200万円以下で販売される見通しの前夜では、日本メーカーの「中流」を意図したモデルであっても、コストも性能もややオーバースペック気味と感じてしまう。1000円で問題なく使えるクオーツの腕時計があるのに、10万円あるいはそれ以上を払って機械式腕時計を選ぶような感覚すらある。「良いものゆえの無駄」として許容するべきなのか、「環境優先の切り捨て」を断行すべきなのか、オーバースペック部分への判断は難しい。年間に数万キロを走るクルマならば、環境負荷を考えてEV化を推し進めれば良いと思うが、GR86のような休日に出動するだけの趣味のクルマであるならば、自然吸気のガソリンエンジンでもOKだとトヨタの社長は判断したようだ。

 

「機械式時計」へ

2012年の初代86発売時には、ボンボン社長の気まぐれでどうせ2代目は無いだろうとか言われていたが、無事に後継モデルが発売された。従来の自然吸気ガソリンエンジン、マニュアルミッション、純然たるRWDを保持し、新開発エンジンではショートストローク化まで実現してくれた。電動化へ突き進む日産やホンダへの当てつけのようにも解釈できるけど、トヨタとスバルによる「機械式時計宣言」はクルマ好きにとっては歓迎すべきニュースだ。もう2021-2022日本COTYはこのクルマで良いと思うが・・・。

 




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