エンジンが無くなると・・・
どんなに上手いドライバーやサイクリストでも、タイヤとのコミュニケーション無しにはクルマやロードバイクを走らせるのは怖い。ホンダ、MAZDAなど軽量のFWD車を仕立てるメーカーは路面からのシグナルを受けやすい仕立てになっている。フィアットやアルファロメオなどイタリア車をドライブする時も路面やエンジンの調子を絶えず伺う。このピーキーなドライブ環境が「楽しい」人もいれば「疲れる」人もいるだろう。
BMWやスバルは縦置きエンジンでRWDやAWDのモデルが多い。とりあえずFWD特有のトルクステアの問題は小さく、一般道の速度域では概ね安定して走れてしまう。路面からの情報力は、ホンダ、MAZDAよりも少ない印象だが、トヨタ車と比べれば4輪の接地感は多く感じるし、エンジンのトルクや出力の高まりで、アクセルワークもスムーズに選べる。
クロストレックが圧勝
スバルにとってクロストレックS:HEVは、高性能グランドツアラーという同じ方向性のメーカーに分類できるBMWを置き去りにする「歴史的な名車」であることは市場の数字にも表れている。もちろんBMWには2千万円を超えるようなハイエンドなモデルもあり、あくまで主要市場における、最量販価格帯に位置する主力モデル同士の性能を比べた上での話である。
クロストレックの販売は北米市場で勢いづいており、2025年実績ではフォレスターの17.5万台を超える19.1万台に達していて、スバルの最量販モデルとなった。北米向けクロストレックはフォレスターと同じ2.5L自然吸気に加えて、2025年後半からS:HEVが追加投入された。車両価格や生産地域も違うため単純比較はできないが、同じポジションのBMW・X1は2.7万台(2025年)で、前年とほぼ同じ水準である。