カングー乗りは運転が上手い
このルートは路面が荒く、軽量なスポーツカーだと跳ねてしまってトラクションがかからない。逆に重量がある大型車だと狭い道幅とタイトなコーナーで立ち回りが難しい。どのクルマでも気持ち良いペースで走れない峠なので、秩父近郊のルートの中では四輪車ユーザーにあまり人気がない。クローズドにすればラリーのヒルクライムコースとしてGRヤリスなどを走らせるにはちょうど良い感じだろうか。
ロードスター、コペン、S660は跳ねてジグザグに走ってしまうし、そもそもスポーツカーが気持ちよく走れる路面ではなく、不快な振動に悩まされる。GR86やS2000もたまに見かけるが、軽快なペースとは程遠いドライバーの辟易する様子が伝わってくる走りだ。路面をしっかり捉えて走るならWRXやランエボだろうが、エンジン全開区間が皆無なので、わざわざここに走りに来る理由はなさそうだ。
日本車は振り切れ
フラットなコーナーリングと高いドライバビリティに定評があるMAZDA、ポルシェ、BMW勢は、この山伏峠ルートではなく、並行するワインディングの国道299号線を選ぶだろう。中速コーナーが続く良い線形のルートで、エンジン回転が上がりエキゾーストが響く速度域で駆け抜けると2代目CX-5(2.5LガソリンNA)でも脳汁が出てクルマを所有する幸福感がある。
山伏峠は、ショートカットとして利用価値が高い「多摩」「八王子」「所沢」ナンバーの専用ルートと言える。間違ってもクルマ好きな「世田谷」「横浜」「熊谷」「相模」ナンバーが迷い込むところではない。50m以上離れてはいるが、矯正視力2.0以上なので、先行するカングーが「多摩」ナンバーなのが見える。それにしてもペースが速い。輸入車オーナーあるあるなのだけど、日本車の性能を下に見ていて突き放すためにベタ踏みするタイプなのかもしれない。