DCTの長所・短所
MAZDAがDCTを使わない理由は、外注のミッションを主力モデルでは使わないという謎のポリシーだろうが、他にもホンダの初代フィットが大ヒットした裏で、HEVに組み合わせたDCTが、峠の登りで渋滞すると走行不能になる脆弱性がある(日光いろは坂だけで起こるらしい)。さらに低速域でギクシャクする乗り味が、最高レベルに滑らかなMAZDA特製トルコンATとは真逆な乗り味で、特に街乗り中心の2ペダルのユーザーには支持されないと判断したのだろう。
15MBでカングーのペースに追従するには3速のまま、エンブレとアクセルの1ペダル走行するしかない。プロ級の腕があれば2速を使って強烈な加速トルクを引き出すのだろうが、狭い峠道でトルクステアと格闘するには相当な経験とそれなりのリスクが必要だ。乗り始めて1年半ならば、それくらいできて当たり前なんだろうけど、私は根っからの「ぐーたらドライブ」派だ。無理はしない。
速さはいらない、心地よさが欲しい
早く走ろうとかタイムを削ろうとか全く思ってない。長時間ドライブは音楽、コーヒーを一緒に楽しむ読書や映画鑑賞が、そのままドライブに置き換わっただけだ。さらにMAZDA車は、無難に走るにはとても安全で気に入っているが、無理にオーバースピードで走ると特にFWDモデルでは、コーナーの路面の金属の継ぎ目(橋や工事区間)などでちょっと滑ることが多々ある。AWDのCX-5では全く経験しないが、FWDのGHアテンザと15MBは同じようなタイミングで滑る。
2速でアクセルオンするのも、ハイスピードで旋回するのも、結論から言ってしまうとAWDでしかやってはいけないことだ(イニDのランエボ乗りの名言)。カングーなどのフランスメーカーでは、BEVやPHEV(DS7など)を除くとエンジン車にはAWDがそもそも存在しない。プジョー206がWRCで活躍した時代があった。競技車両はもちろんAWDだったが、市販車はFFしかなかった。さらに20年くらい前には三菱の水島工場でOEM生産されていたシトロエンのAWD車もあった(欧州へ輸出)。