プレミアムブランドの雄・スバル
2025年のトランプ大統領就任により、2025年3月期まで世界最高レベルの営業利益率を誇っていたスバルの利益が全て吹っ飛んだ。8.6%から2026年3月期は0.8%まで減少した。関税のほかに、欧州メーカー同様にBEVへの積極投資が大きく膨らんだことも原因のようで、ソルテラ、トレイルシーカーの2台のミドルSUV型BEVを導入している。本体価格600万円を下回る水準の普及重視のキャンペーン価格では、ほぼ儲かっていないのだろう。
2025年までは2桁の営業利益率を誇っていたスバルだからこそ、BEVに突っ込んでも赤字は免れている。日産、ホンダ、三菱、MAZDAはおろかトヨタにも真似できない日本メーカーではオンリーワンな戦略だ。メルセデス、ポルシェなどドイツのプレミアムブランドと同じような推移をたどっている。一時的に営業利益が吹っ飛んだとて、十分な内部留保があるわけで、スバルもメルセデスもVWも倒産するという話ではない。
スバル社員のクルマ
ジョブ型雇用のドイツでは大幅な人員削減に踏み切っているが、旧財閥系の富士重工はJTCの代表格でメンバーシップ型雇用を維持している。近所の三鷹市にあるスバルの拠点は、正社員雇用が圧倒的に多いようで、定時となると帰宅するスバル社員のクルマが次々出てきて狭い天文台通りは混雑する。出ようとするクルマに譲ってあげると、律儀に全員がハザードで合図してくる。私がMAZDA車に乗っているからだろうか!?
通勤用マイカーに使われているのは例外なく全てスバル車で、同じ通りに面して2箇所の出口から次々とフォレスター、レヴォーグ、BRZ、WRX、インプレッサなどのスバル車がマジョリティになるのは壮観だ。フォレスターはさまざまな世代のものが出てくるが、ソルテラやトレイルシーカーのBEVはまだ一度も見たことがない。どうやらスバル社員はBEVがお気に入りではないらしい。