伝説を目撃した!!
2013年の東京モーターショウを観に行った。スバルのサイトでは「レヴォーグ祭り」が開催中で音楽と光の過激な演出に満員のフロアが飛び跳ねている、近づけないほどに異様な光景だった。日本市場向け新型車の投入ということで、年齢高めのスバリストたちの熱狂ぶりは、スバルの歴史の中でも最高潮だったのではないだろうか。
スバルの伝説となっているレガシィ・ツーリングワゴンの系譜の正統な後継車である。それと同時にインプレッサの名前を消して「WRX」として独立した車名が採用され、そのスポーツワゴン版としての意味も備わっている。日産のスカイラインから独立した「GT-R」にスポーツワゴン版が出るみたいなものだ。
レヴォーグの運命は最初で決まった!?
スバルというブランドがほとんどわかっていなかった当時の私には、スバルらしいハイスペックがメカ好きスバリストにブッ刺さり、実用面ではロングツアラーとして支持されるのだと勝手に思っていた。2014年にWRX・S4が発売された際には、スバルの2ペダル&ハイスペックを体感すべく試乗した。アイサイト導入前だったこともあり、初代WRXの上位グレードSTIはMT装備で、CVT(スポーツリニアトロニック・TR690)とMTを比較したが、長距離ツアラーとして買うならば、絶対にMTだと思った。
レヴォーグには初代からMTが導入されていない。MAZDAやホンダなら何のしがらみもなくMT版を追加するだろうが、スバルはアイサイトで自動ブレーキ導入の先陣を切る方針だったため、2つのCVT(TR690、TR580)だけで乗り切る必要があったのだろう。また高性能ターボ車のレヴォーグは、多くのユーザーにとってアウディやBMWのスポーツワゴンに対抗する日本車代表をイメージさせた。すでに3erツーリングもA4アバントもMTが右ハンドルでは廃止されていたから、レヴォーグも2ペダルで良いという判断も理解できる。