レクサスが日本市場を破壊!?
2005年のレクサス日本上陸によって、ハッチバックやスポーツセダンで「走る」クルマ文化は薄れてしまった。インターネットやSNSの発達で、高速道路のPAに集まって自動車を見せ合う集会をしばしば見かける。自他ともに認める高級ブランドのレクサスが主役となる一方で、2002年以降も生き延びていたアルテッツァ、MR-S、セリカ、カローラランクスZエアロ、ブレードマスターなどのトヨタの「走り」のクルマが次々と消えた。
レクサスと上回るブランド認知度を誇るBMWが2007年に今も塗り替えられていない歴代最高の販売台数を日本市場で記録した。欧州市場を席巻した名車E46型3シリーズの後継E90型が日本市場で最も売れたBMWとなった。輸入車全体のシェアが1割でしかない日本市場なので、BMW最大のヒット車とはいえマイノリティでしかない。E90型のMスポはレーシングカーのような硬質な乗り味だったが、日本車では得られない味わいが一部で熱狂を生んだ。
マイノリティのブランド
MAZDAのCX-60の開発者は、SUVで最も硬質な乗り味をイメージしたのかもしれない。E46型やE90型の3シリーズはMAZDAの初代アテンザ(GG型)、二代目アテンザ(GH型)の発売に際してMAZDAは公式にベンチマークにしたと発表している(三代目アテンザ(GJ型)はボデーサイズが拡大してVWパサートをベンチマークした)。CX-60の乗り味に関してはBMWのMスポを経験した複数のユーザーから熱烈な擁護コメントが出ていた。
ハードな乗り味や、縦置き・横置きに由来する走りの特性に関しては、MAZDA、BMW、アルファロメオなどスポーティなイメージが強いブランドほど活発な意見が出る。ハードな乗り味だけで十分な顧客が得られないからコンフォートな乗り味のクルマも用意する。縦置き、横置きに関してもユーザーの感度が違うので3ブランドともに同じサイズ感に縦と横が両方用意されている。これだけユーザーを尊重しているのに、文句言われるのも人気ブランドの宿命なのだろう。