両方作ると面倒・・・
縦置きでハードなCX-60と、横置きでコンフォートな新型CX-5の共存となった。縦置きでコンフォートなタイプを作れ!!とステレオタイプな批判が続き、横置きでハードだった先代CX-5を気に入っていたユーザーからは、ハードタイプの新型CX-5ならすぐに買う!!と脅迫される。120万台規模のMAZDAにとっては、CX-5&CX-50で40万台、MAZDA3&CX-30で40万台、ラージ20万台、次期CX-3が20万台の構成となるようで、この中で様々なニーズに応えていかなければならない。
BMWの2シリーズは、日本、韓国、フランスなどのメーカーがシェアを奪い合う大衆車的なマーケットの中で、プレミア価格を維持してきた。使いやすいサイズ感で勝負してきたBMWの歴史と伝統がブランド力を育んできたが、2ドアは縦置き、4ドアは横置きという強烈な作り分けは、縦置き、横置きに絶対的な優劣はない!!というBMWの結論が現れている。CX-60、CX-5を共存させたMAZDAや、ステルヴィオとトナーレが共存するアルファロメオはこれに大いに共感したのだろう。
縦置きは消滅する!?
M2、ロードスター、CX-60、GR86など後輪駆動に試乗すると、下道の速度域(60km/h)ではそれほど刺激は感じない。むしろ同等のパワーウエイトレシオの前輪駆動(横置き)の方が危険な香りがする。アバルト124スパイダーよりアバルト595、ジュリアよりアルファ156、ロードスターよりMAZDA2・15MB、S2000よりシビックtypeRの方が60〜80km/h程度なら濃厚な乗り味を堪能できる。
一部のライトウエイトスポーツを除き、縦置きシャシーは6気筒以上のエンジンの開発を継続するメーカーにしかメリットはない。トヨタ(レクサス)や日産は、もう少し継続して縦置きシャシーを使うようだが、経営合理化を迫られる中で、中長期的には不要だと結論しているようだ。6気筒のスポーツサルーンやクーペは、100〜200万台規模のBMWやMAZDAに新型モデル開発の期待がかかるが、BEV完全移行を撤回したメルセデスやポルシェもICEの高級車に活路を見出すかもしれない。