つまらない乗り味で高いだけのクルマ
量販車を作る総合自動車メーカーにとって、新型車のコンセプトをまとめる際に、ポリシーの追求をしたいのは山々だろう。しかしBセグやCセグなどの比較的に低価格で用意されるモデルに関しては、価格競争によるコモディティ化が避けられない。一方でサプライヤー主導の原価ぶん取り合戦は、国土交通省を巻き込んで利権の匂いがプンプンする。自動車法制においてエアバッグ、横滑り防止装置、自動ブレーキの義務化が断続的に進んだ。さらにドライバー監視システムの義務化まで決まったそうだが、警察利権に絡む自動速度抑制装置は付かない。ふざけた世界だ。
いくらコストを絞っても車両価格の上昇は止められない。車重は増えて過剰な制御が介在して乗り味はどんどん悪くなる。前席専用車でしかないB・Cセグを2ペダルで選ぶ理由は個人的には完全に消滅している。シビックの売れ行きを見てもMTの指名買いが多い。MAZDA3もMTを廃止したら全く魅力はなくなる。次期型モデルではMTが残るか不透明で、BEVとフルHEVを中心とした構成が予想される。乗り出し価格はどちらも500万円前後だろうけど、テスラ・モデル3よりは手頃だというならば、フロントサスのダブルウィッシュボーン化など全面見直しが必要だろう。
東京の二極化
東京都の金持ってそうなアラフィフは、手厚い補助金でBEVを購入する。テスラ・モデル3、ポルシェ・タイカン、VW・ID.4、MINIエースマン、プジョーのe-208や308PHEVは、そこら中で見かける。日産のリーフやアリアよりも明らかに多い。一方で高齢者ユーザーが目立つメルセデスはGクラスが中心で、BMWも2ドアクーペを楽しむ人が多いようでBEV率は低い。乗り出し600万円くらいのVWやプジョーで200万円ほど補助金貰って乗るのが賢い選択なのかもしれない。
補助金貰っているとはいえ、BEV所有は東京に一軒家の持ち家があることを示すので、周囲から見てもお金持ちが乗っていると思われやすい。東京都の「格差助長政策」には賛否両論あるだろうが、世帯年収1500万円以上で、土地や株などの資産を保有する層にはあらゆる面で手厚い補助金制度が用意されている。住宅&駐車場を賃借する人々は過処分所得が少なく、住宅やBEVの補助金にも無縁だ。八王子市や青梅市では補助金に誘導されて、都心からの移住が多く一戸建ての住宅着工が目立つ。